Tokyo Jun 05-06, 2024
Design Mattersは毎年、デザイン業界における3つのトピックを深く掘り下げています。トークやワークショップの指針となるテーマは、国際的なデザイナーの委員会での議論を元に決めています。
クラフトマンシップの逆襲
今日(こんにち)のグローバライズされたテクノロジーの世界において、日本の伝統的な工芸技術とユニークで革新的なデジタル製品や体験を生み出す能力は一目置かれています。伝統性と革新性を融合させ、テクノロジーやエンターテイメントの分野で際立つ日本は、豊かな文化的遺産を尊重しながらも、デザインの未来にとっても貴重な洞察を見出すことが可能であることを証明しています。伝統性と革新性の交差点にこそ日本が地理的な境界を超え、世界中の何百万人もの人々にインスピレーションを与えるものがあります。
このテーマでは、デザインやイノベーション、そしてエンターテイメントの融合や、伝統的な職人技と最先端の技術を織り交ぜたようなデザインなどを取り上げ、日本だけではなく世界中のクリエイティブなプロセスについての好奇心を探求します。
優れたエンタープライズ製品を創造する方法を探求することだけがこのテーマのトピックではありません:ゲーミフィケーション、喜びのためのデザイン、好奇心の境界を押し広げること、デザイナーとして創造性を育むための時間を作る方法を学ぶこと、より良い製品を作るためのこれらのトピックも、このテーマでは深掘りします。 そしてよりストレートな疑問にも焦点を当てます:エンターテイメントのためにどのようにデザインするのか?デザイナーは日本のエンターテイメント業界から何を学ぶことができるのか?職人技とテクノロジーが出会うスイートスポットはどこにあるのか?即興性が創造性の触媒になることができるのか?
職人技を習得し、伝統と革新の交差点を見つけることは、デザインの未来にとって鍵となります。Design Matters Tokyoではこの交差性を見つけ、それらをあなたのデザインに組み込む方法を発見しましょう。
デザインの次なる地平
デザイン業界のような絶えず進化している業界では、次の地平を探求することが必須です。今後のトレンド、テクノロジー、ツールや方法論についてキャッチアップすることが必須です。これから来るものを探求し、理解しようとすることは、ダイナミックな市場のニーズを先取りするだけでなく、時代にクリエイティブに適応していくためにも必要なことです。それを行うためには、デザイナーは最新のツールと戦略を確実に備え、画期的なアイデアが湧いてくるようなワークスペースを確保しなければなりません。
このテーマは、XR(拡張現実)、LLM(大規模言語モデル)、空間デザインやインタラクション、リアルタイム3D、アバターやサウンドスケープデザイン、プロンプトデザイン、AIを使用する新しいデザインプロセスなど、一連の新興トピックやテクノロジーを取り上げます。また、プロトタイピング、データビジュアリゼーション、バイオミメティクスとデザインの関係、アルゴリズム対有機デザインの利点と欠点、確立されたリモートワークフローのためのデザイン方法、UX/UIデザイナーからフルスタックデザイナーへの移行方法についても扱います。
明日の風景を形作ることが先を行くことと同義である時代において、業界を前進させる今日(こんにち)の新しいツールと技術を探求することが鍵です。Design Matters Tokyo 24に参加して、デザインの未来に飛び込みましょう。
社会のデザイン
デザイナーは、人々の生活と体験を形作るのに重要な役割を果たします。したがって、デザインが持つ社会的重みを無視することはできません。社会のためのデザインは、結局のところ、社会自体のデザインを意味します。実際にデザイナーは、集団のニーズと価値観に合わせて解決策を創出する独自の能力を持っています。デザインと組織との関係を理解することは重要であり、それが社会的行動を形作り、逆もまた然りです。デジタル時代において、このつながりは増幅され、デザイナーはテクノロジーの倫理的側面や社会的影響を考慮することを求められます。ビジネスもまた、ローカルおよびグローバルなエコシステムに対して同様の力と影響を持っています。
このテーマは、インパクトを持つデザインの方法、非デザイナーをデザインプロセスに招く方法を探求します。人々がより多く、より良くつながるのを助けるという使命で、このテーマはさまざまな視点から社会を見ていきます。例えば、日本のような高齢化が進み、デジタル化が広がっている国で、異なる年齢層のためにどのようにデザインするかなどです。サービスデザイン、都市計画、さらにはデザインの助けを借りたライフプラニングなどがこのテーマで取り組むトピックです。私たちは、ビジネスと社会の両方のためにどのようにデザインするか、異なる国での政策がデザインにどのように影響するか、デザイナーやAIモデルのバイアスにどのように気づくか、幸福など他の指標を使用してデザインする方法はあるか、それをどのように測定するか、デザインとプロパガンダはどのように絡み合うか、といった一連のトピックを探求します。
デザインと集団との関係を育むことにより、デザイナーはより調和が取れ、インクルーシブで責任ある社会の進化の創造に貢献することができます。この呼びかけに参加して、デザインを積極的な変革のためのツールとして使い、組織に対しても、組織からも大きな影響を持ち、進行中のデジタル革命において中心的な役割を果たすことを認識しましょう。